愛知産業大学のスクーリングってどんな内容?③

建築設計Ⅲ-aのスクーリングに行ってきました。前回に引き続きスクーリングが入ってきており、最近は心休まる暇がありません。

 

 

今回の授業の目的

比較的大きな土地に公共複合施設を建設すると

どうなるか?が目的です。

課題:世田谷区の千歳船橋に図書館を計画せよ。

これは平成24年の1級建築士試験で出題された課題に似ています 。千歳船橋というと、 小田急小田原線で東京農業大学の最寄り駅でもあります。

 

条件は図書館機能とギャラリーを兼ね備えた施設となっており、土地が南北に2,000mmの差がある場所です。

 

まずは、班に分かれて、コンセプトを決めます。いろいろ話していくうちに、「 本はよく読むけど図書館はいかない」「静かすぎる」「 くたびれた」イメージがあるなど、 図書館に対してマイナスイメージを持たれている方が多数いました 。

 

そこで、もっと図書館を活用してもらうためには?と考えた時に、結果論的に図書館を利用していたというのはどうだろうとディスカッションで意見が出ました。

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 コンセプト決定!

そこで、女性をターゲットに私の『かけら』

を見つけよう!となり、かけらではマイナスイメージもあるので

講師の助言のもと、KAKRAになりました。

 

このKAKRAをコンセプトにエスキスの開始です。

 

女性が積極的に図書館を利用してもらうにはどうすればいいか考えたところ、ふと頭に思い浮かんだのが、ショッピングセンターでした。

おしゃれに気を遣って旬なアイテムを身にまとう女性像が思い浮か んだので、

 

図書館を利用して内面の美しさを磨いてもらうようにしたらどうだ ろう?と

考え、エスキスを進めたところ、 ショッピングセンターが参考になるのでは?と

思いました。

 

近年ではCCCが民間委託制度を使い、武雄市の図書館( 通称ツタヤ図書館)を運営しているほどです。

ビジネスの手法を使い、図書館を設計すれば、 おのずと人が集まってくるのでは

ないかと考えました。ましてやお題は世田谷区です。 流行の感度は高いと踏みました。

 

そこで私が参考にしたのは、図書館の図面ではなく、商業施設の設計図面です。

 

調べていくうちに

どうやら多くのショッピングセンターの通路は曲がっていることに 気づきました。

理由は消費者はだんだん先が見えてくると歩きたくなるという心理 を突いた設計であること。

直線だと、 広いショッピングセンターでは歩く気がうせてしまうらしいです。

 

そこで、この曲がった通路の手法を用いり、エスキスを作成し、先生に見せたとこと、GOサインが出ました。

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中日

中日はCADによる図面作成と

設計概要書の作成を中心に行いました。

 

今回は発注者が世田谷区で利用者が地域住人と仮定されているため 、建築設計Ⅱ-aと違い、ターゲットがはっきりとしていたのでリサーチはしやすかったです。

まず、世田谷区のHPに行くと、世田谷区の中長期計画を発見し、若者、子どもが輝く街というキーワードを見つけました。図書館のHPに行くと区の中長期計画と連動した計画を策定してい ました。

またアンケートや統計といったオープンデータも世田谷区はそろっていたので、仮定と理論武装により磨きがかかります。

また、周辺地図をよく見たところ、 学習塾が多いことに気づいたので、

リサーチ結果を設計図面に反映させました。

しかし、問題はここからで、図面を描くのがものすごい大変です。

 

なんせ5日しか猶予はありませんからね!

その5日間で図書館の基本設計とプレゼン資料を仕上げなければなりません。

ひーひー言いながら図面をCADで急ピッチで書き進めます。手書きだと多分全然終わらないでしょう。 なので手書きで描いている方を本当に尊敬します。

前回の建築設計Ⅱ-aで失敗したプレゼンも3分に収まるように練習で余裕を見て2分半のロープレを実施。

金曜日の夜にキンコーズに行き設計図面とプレゼン資料を印刷しま した。

これで万全の状態で最終日に臨めるはずです。

 

最終日

最終日午前はあらかじめ前日に用意した図面をスチレンボードに張 り付けて模型の作成にいそしみます。なんとか、それっぽい模型を作り、タイムアップとなったので、プレゼン開始!です!

 

プレゼンは時間オーバーがあったものの無事に終了することができました。

以下作品

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以下模型

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講評

・ 計画はかなり綿密でしっかりしている。

・ 導線も申し分ない、

優秀な案と褒められた一方で、

・もっと遊んでいいんじゃないか?

・ 新規性があまり感じられない。

・ 一階のピロティが暗くなってしまい。駐車場のような雰囲気になってしまう。どう明るくするのか

以上が課題との指導を受けました。

 

反省点

良かった点としては、                                                 

・ 今回も強みのリサーチ力をうまく計画案に落とし込むことができたこと。

・プレゼンでもうまく伝えることが出来たこと。

 

悪かった点は、

・ リサーチ結果を元にどこで遊び要素を入れるのかが課題だと感じました。